学奨財団

奨学生のメッセージ

後輩にお奨めする理由(2025年掲載分)

有力企業などで仕事をしている、財団役員等や協賛社/賛助会員などのサポーターの方々と会話・交流する機会をもてることは、前年に続いて大勢が挙げた理由です。
今回は、意欲的な多様な奨学生と会ってモチベーションを高められること、そして、面接での選考委員とのフランクながら充実したやりとりを高く評価する声が目立ちました。
明確な選考基準、前年の選考結果の公開情報が、応募する際の参考になるとの指摘も多いです。
2期生12人、そして前年と異なる新たな文章を書いてくれた1期生2人、計14人の個別メッセージを以下に示します。

I.Mさん(早稲田大学 国際教養学部)

学奨財団は選考プロセスが明確で透明化されている上、さまざまな視点から評価がなされるので、公平な条件下での審査を受けられます。また奨学生決定後には財団ゆかりの有識者などによる手厚いサポートやイベントへの参加が可能なので、ここでしかできない社会経験が可能です。そういった行事を通して奨学生同士のつながりも深まりやすいので、奨学生のチャンスをよく広げてくれる財団だと感じます。

I.Sさん(東北大学工学部)

1年生のうちは大学生活に慣れ、サークル等に参加し、アルバイトをし、と多忙であることが多いため、2年生から応募できる点は気持ちが非常に楽です。さらに強制的にやらなければならないタスクもあまりないため、勉強と両立しやすいです。以上2つの理由により、応募してみる価値はあるかと思います。合格すれば交流会を通してたくさんの人の夢や、仲間の努力している姿勢を知ることができ、刺激にもなります。

E.Tさん(同志社大学経済学部)

公開情報が多い点です。公開情報からは、配点、昨年の選考結果、小論文についてのQ&A、先輩へのインタビューなどさまざまな情報を把握することができ、応募するにあたって参考にできるものが多いです。自分は小論文以外の点数が前年度の平均より低かったので、小論文に多くの時間をかけることで面接の機会を得ることができました。

S.Aさん(慶應義塾大学学部掲載無し希望)

財団の役員・選考委員・サポーターの方々には、様々な分野の方がいらっしゃり、奨学生一人一人と向き合ってお話ししてくださります。奨学生も様々な学部の方がいらっしゃり、普段はできないような交流をすることができることが魅力であると感じております。また、具体的な選考基準が公表されているため、安心して応募することができると思います。

K.Aさん(国際基督教大学教養学部)

一次審査の主な評価対象が一年時の成績と小論文となっており、大学での学業に励んだ学生にとって、自分の努力が評価される選考になっている。また、幅広い業種や職種の人生の先輩方からご意見を伺うことのできる機会が多く設けられている。有名企業に務められている方の生の声も聞くことができるので、将来のビジョンも描きやすく、貴重な経験になる。

K.Kさん(日本大学芸術学部)

第一に、選考基準が明確である点が挙げられます。昨年の採用者の属性、小論文における配点まで公開されており、自分の採用可能性やどのような準備が必要か等を事前に把握できました。第二に、奨学金に対する価値観が非常に柔軟である点です。本奨学金は返済不要かつ他奨学金と併用可能であり、また「大学生は学費や生活費に限らず様々なことにお金が必要であるため、奨学金の使途は確認しない」と明言されているのが印象的でした。

C.Yさん(神戸大学経営学部)

選考基準が明確なので、これまで頑張ってきたことが正当に評価される安心感があります。また、面接は堅苦しいものではなく自分の考えや活動をリラックスして話すことができる点がすばらしいと感じました。リアル交流会も各業界で活躍されている方と深く話す機会があり、とても有意義なものだと感じました。

林 佳代子さん(京都大学理学部)

他の学生やサポートしてくださる方々との交流から刺激を受けられる。交流会でのお話などで自分の将来について考え方から見直すきっかけが得られる。

H.Kさん(早稲田大学基幹理工学部)

同じ世代の、やる気に満ち溢れた方々と出会うことでより一層気持ちを引き締められることや、さまざまな業界でご活躍なさっている方々のお話を聞くことで気づきを得ることができる。

M.Aさん(慶應義塾大学法学部)

学奨財団の奨学金は、選考基準が明確であるため、「なぜ落ちたのかがわからない」という状況になりにくいという点でおすすめです。また、奨学生として採用していただいた後は、交流会を通じて財団の役員・選考委員の方やサポーターの方と実際に繋がることができます。交流会に参加している方の属性は多岐にわたるため、自分と似たような境遇の方にもきっと出会えると思います。

M.Nさん(慶應義塾大学法学部)

具体的な選考基準が公表されているので、大学の成績などを見て自分にチャンスがあると思えば応募してみる価値があります。また、財団の役員・選考委員や協賛している方や企業には有名な方が多く、そうした方々と実際に会って交流できるのは2年生の私たちにとっては大変貴重な機会だと思います。私自身、交流会で色々な方とお話しすることができ、大変勉強になりました。

Y.Mさん(明治大学国際日本学部)

選考の基準に透明性があることと、面接をしてくださる方々が多様な分野の専門家である点、奨学金が一つのコミュニティとなっている点が、この奨学金の魅力だと感じています。入学してから大学の学習でどのようなパフォーマンスをしてきたかだけでなく、小論文で自分の考えを伝えることができそれを評価していただけるのは、とても貴重な機会だと思います。また、面接の際には文理を超えて、国内外で活躍していらっしゃる方々に自分自身を表現し、質問で深掘っていただけます。さらに、選ばれてからはそのような方々に加え、同年代で一人一人自分の興味関心に熱心に取り組んでいる奨学生ともつながる機会があり、「お金の支援で終わらない」点がこの奨学金の強みであり特色であると考えます。

A.Kさん(東京大学教養学部。1期生)

他の給付型奨学金との併用可能であること、選考ステップがシンプルで簡単であることに惹かれて学奨財団に応募しましたが、採用され奨学生として活動すると、魅力はそれだけにとどまらないことに気付かされました。私が特に魅力的だと感じたのは、毎年9月に行われる対面での交流会です。この場では、他の奨学生はもちろん、財団を支援する様々な社会人の方と交流を深めることができ、視野を広げる良い機会となっています。

K.Nさん(同志社大学商学部、1期生)

財団の役員や選考委員、サポーターには有名企業の方々が多く、そうした方々と直接交流できるのは、2年生秋からの社会勉強として非常に有意義です。財団を通じて得られる学びやネットワークは、将来の就職活動に大いに役立つと考えています。早い段階でこうした経験を積むことで、業界の知識や人脈を広げ、自身のキャリア選択の視野も広げられる点は大きな魅力だと思います。

後輩にお奨めする理由(2024年掲載分)

第1期奨学生の10人の多くは、学奨財団をお奨めする理由として、有力企業などで仕事をしている、財団役員等や協賛社/賛助会員などのサポーターの方々と会話・交流する機会をもてることを挙げました。明確な選考基準によって、求められる人物像が分かりやすいとの指摘も複数ありました。10人の個別メッセージを以下に示します。

A.Kさん(東京大学教養学部)

まず、金銭的な面としては、返済不要かつ他の奨学金との併用が可能であることは大きな利点と言えます。給付された10万円の使途も定められていないため、自分の学びのために自由に役立てることができます。さらに、財団の交流会を通じて、社会の様々な分野の第一線で活躍されている方々からお話を伺ったり、自分の進路について相談したりすることができるのも大きな魅力の一つです。様々な側面から私の学びの扉を開いてくれる学奨財団を、私は自信を持ってお奨めします。

A.Rさん(大学・学部の匿名希望)

ホームページに公開されている情報が多く、どんな団体がどんな奨学生を求めているのか分かりやすかったことが応募の決め手でした。また、一次選考で提出するフォームが簡単なものだったので、もし受からなくても損失感が少ないことも応募の理由でした。奨学生となってからは、役員の方や他の奨学生との交流の場があるので、学奨財団にしかない出会いや経験を得ることができるのでおすすめです。

梅ヶ枝 桜さん(国際教養大学国際教養学部)

明確な選考基準や小論文の指示があって「どのような人物が求められているのか」がわかりやすかったのが印象的でした。また、奨学生となったあとのサポートが充実しているのがいいと思います。交流会を通して他の奨学生や社会人の方と話す機会があったり、キャリア形成のサポートもしてくれるみたいで、ただの奨学金給付で終わらないという点においてお奨めします。

K.Aさん(名古屋大学法学部)

具体的な選考基準が公表されている他、応募状況・選考状況について随時HP等で公表されることが挙げられます。このため、応募の時点で自身の合格可能性を推し量ることが可能であるほか、選考においていま自分がどのステップに立っているのかが分かるため、選考のための準備にも力を入れやすいです。また、2023年度に1期生が採用された、かなり新しい財団であるため、多くの事業が奨学生の意向等を踏まえながら実施していただけることがあります。

K.Tさん(国際基督教大学教養学部)

私が思う本財団の最大の魅力は、奨学生のみならず選考委員や協賛会社等、普段では関わることのない社会人の方々と交流できる機会がある点です。私は先日の交流会を通して、大学では学べないような人生のヒントを得たり、社会人の方々とお話しさせていただいたりと、非常に貴重な社会経験をさせていただきました。大学生活やインターン等とはまた異なる経験を学生のうちに積むことは、とても意義のあることだと改めて感じました。

K.Nさん(同志社大学商学部)

第一に具体的な選考基準が公表されていることが応募する上での大きなポイントでした。そのため選考対策もしやすかったです。また財団の役員・選考委員やサポーターには有名企業の方も多く、将来のキャリアを考える大学生活において、そのような方たちと交流できるという点がとても魅力的に感じました。

S.Dさん(東北大学農学部)

学奨財団の選考委員や役員の方々は、実際に様々な企業で活躍されており、現代的な視点とフレキシブルな価値観をお持ちです。そのため奨学生の考えとしっかり向き合い理解しようと努めてくださいます。そのような選考委員の方々が選考を行うことだけでなく、合格後も交流会等を通して、役員を含めた幅広い社会人の方々と、実際に関わりを持つことができることが、学奨財団の奨学金の最大の魅力です。

H.Tさん(東北大学経済学部)

選考基準が、大学名よりも、1年生の成績や単位数にウェイトが置かれているので、指定校推薦式の奨学金とは異なり、大学入学後にも自分次第で奨学金を得られる可能性がある、良い奨学金だと思います。また、交流会は、年齢・職種に関わらず様々な方とお会いでき、非常に意義あるものです。とりわけ、インターン等「会社の人」としてではなく、「一個人」としての皆様とお話しすることができると強く感じます。

M.Mさん(明治大学農学部)

私は、学奨財団が「日本における奨学生・奨学金給付団体へのイメージ」の変革に取り組んでいることに惹かれ、応募することを決めました。学奨財団では奨学金の給付だけでなく、多様なサポーター企業の方々や他の奨学生との交流機会が設けられています。これまで何かに対して真剣に取り組んだ経験のある方、大学での日々の講義を大切にされている方、新たな発見を求めている方に積極的な応募をおすすめします。

宮原大知さん(東京理科大学創域理工学部)

学奨財団では、奨学金だけでなく様々な企業でご活躍されている方々との交流、人脈を提供して下さいます。その点で他の奨学支援団体とは一線を画すものがあり、経済的援助と社会経験の両方を同時に得られる一石二鳥な団体というのが私の率直な印象です。優秀な大学生と知り合える機会でもあるので是非奨学生にご応募ください。奨学生としての経験が将来に向けて大きな武器になることを保証いたします。

自己紹介(2期生)

2期生の自己紹介文を以下に示します。どのような学生が合格しているのかを知ることは、応募検討者が小論文(テーマは「私のガクチカと社会」)の構想や面接を準備するうえで役立つ可能性があります。

I.Mさん(早稲田大学 国際教養学部)

グローバルに学問をしたい思いから全授業を英語で学べる国際系の学部に通っており、リベラルアーツを掲げる学部の中でも特に歴史学に興味があります。それに関連して美術史やペルシャ語など多様な授業をとり、サークルでも美術館を訪れ歴史について学ぶ活動に参加しています。より専門的に西洋史を学ぶために、2024年10月から英国の大学の歴史学科に1年留学しています。

I.Sさん(東北大学工学部)

Blue whirlという火炎の形状をきっかけに流体(気体・液体・火炎等)に興味を持ち、専門の研究所がある東北大学で勉学に励んでいます。また、ロケット製作・打上サークルに所属していて、私は特に小中学生向けワークショップに力を入れています。7月中旬に東北大学で行われた科学系のイベントでは、私達の出展が宮城県知事賞に選ばれ、宇宙教育の楽しさを実感しております。

E.Tさん(同志社大学経済学部)

大学では経済学を学び、課外ではIT企業のインターンに参加しています。そこではアプリ開発の学習に始まり、最後には仲間との共同開発まで、10カ月かけて行いました。今年からは実際の業務で、中高生向けプログラミング教室でアプリや教材の作成、サポーターとしての学習支援を行っています。将来的には自身の技術を活用し、関わっている子どもたちと共に、社会問題である長時間労働の解決に貢献することを目指しています。

S.Aさん(慶應義塾大学 学部は匿名希望)

免疫学をはじめとする生命科学に興味を持ち、大学では生物学や情報学を学んでいます。様々な疾患の治療薬開発に貢献したく、研究者を目指して、日々研究に勤しんでおります。これまでに研究のほか、高校生向けの数理科学合宿セミナーの運営を行ったり、医療系学生団体に所属したりして、様々な活動を行ってきました。趣味は音楽鑑賞で、現在エンタテインメント企業でインターンをしています。

K.Aさん(国際基督教大学教養学部)

大学では幅広い分野を自由に学びながら、特にMCC(メディア、コミュニケーション、カルチャー)や心理学に注力し、専攻にしたいと考えています。また、絵を主とした芸術分野にも興味があり、専攻分野にも芸術の要素を取り込みたいと考え、日々模索しております。学童や子供向けの展示イベントでのアルバイト経験を通して培った、子供達への指導力や対応力にも自信があります。趣味は絵を描くことや、音楽鑑賞です。

K.Kさん(日本大学芸術学部)

子ども達に居場所を贈るための活動を積極的に行っています。物理的なアプローチとして、放課後の学校で自習室を開放し生徒一人ひとりの学生生活を支援するアルバイトに勤めています。また精神的なアプローチとして、子ども達の心の拠り所となる文芸作品の創作に励んでいます。大学ではDTP編集や小説創作を専攻し、昨年は自作品を一編、文芸誌「江古田文学」に掲載して頂きました。趣味は料理と音楽を聴くことです。

C.Yさん(神戸大学経営学部)

大学では特にファイナンスなどに興味を持って日々学習しています。また、2025年秋からのイギリスへの交換留学を目指し、英語学習にも力を入れています。自身が日本と中国のハーフであることもあり、3カ国語を活かして将来はグローバルに活躍できる職に就きたいと考えています。趣味は音楽で、毎週末はライブハウスに足を運んで演奏したりプロの演奏を楽しんだりしています。最近はメタルやパンク等激しいジャンルに傾倒しています。

林 佳代子さん(京都大学理学部)

大学では特に生物学を学んでいます。生き物の柔軟でダイナミックな仕組み、魅力をたくさんの人に感動をもって伝えることで、普段の生活をより豊かに楽しくできる人になりたいです。現在は酵母を用いてDNA関連の研究を進めたり、友人と研究デザインに関する自主ゼミをしたりしています。ボランティアで高校生のためのサマースクール運営や探求サポートも行ってきました。趣味は空手、読書、短歌、絵を描くことです。

H.Kさん(早稲田大学基幹理工学部)

エンジンが好きです。将来、宇宙開発に携わるために大学の勉強はもちろん、サークル活動(構造設計)や英語学習(昨年夏時点でTOEFL iBT89点)に励んでいます。広い視野を持ち、とことん自己を分析することを信条としています。機会さえあれば海外で工学を学ぶことにも興味をもっており、常にアンテナを張るようにしています。趣味は食べることです。また、バイトで家庭教師とロボットの設計をしています。

M.Aさん(慶應義塾大学法学部)

私は現在法曹になることを目指して、法律の勉強をしています。家庭教師の営業というアルバイトを通じて、支援を必要とする子供たちと実際に触れ合う中で、犯罪の予防や対策を研究する刑事政策という学問に強い関心を抱くようになりました。現在では、社会に影響をもたらすことができるという点からも、法曹という仕事に魅力を感じています。

M.Nさん(慶應義塾大学法学部)

小学生の時に読んだ日本国憲法前文に魅了されてから、法曹家になることを目指し、大学では法学系の講義を中心に受講しています。特に興味があるのは民事分野です。2年次から履修している会社法や企業法務に加え、民事以外を含め、国際社会における法制度にも興味を持っています。また、留学生の日本での生活をサポートする大学直属の学生団体に所属しています。趣味は映画鑑賞とゴルフです。

Y.Mさん(明治大学国際日本学部)

「ビジネス」「国際交流」「ひとり親家庭」に高い関心があります。大学では、経営学からメディアアートまで幅広い学問を履修しています。マーケティングベンチャーでのインターンシップ、休日はひとり親家庭の子どもたちへの学習サポートを行っています。2024年夏のアメリカ・UC Berkeleyでの留学を通じて、経済学にも興味を持ち始めました。2025年1~2月に、政府系の国際交流事業に参加する予定です。

自己紹介(1期生)

1期生の自己紹介文を以下に示します。1期生は3年生となりました。
学奨財団に採用された奨学生が3年生になって、どのような学生生活を過ごしているかについて知ることは、応募検討者が小論文(テーマは「私のガクチカと社会」)の構想や面接を準備するうえで、また自身の大学生活の今後を考えるうえで、役立つ可能性があります。

A.Kさん(東京大学教養学部)

人の生きづらさに応答する手段としてのケアに関心を持っています。大学では文化人類学を専攻し、障害者施設でのフィールドワークを通じて、効率や生産性ではない価値で語れる世界のあり方を考えています。人の語りを聞くこと、文章を書くことが好きで、メディア業界に関心があり、テレビ局でアルバイトをしています。長期休みにはサウジアラビアとUAEを訪れ、中東にも大きな関心を寄せています。趣味は、映画鑑賞と旅行です。

新井るみあさん(大学・学部の匿名希望)

大学ではメディアゼミに所属し、podcastやロゴの製作を行っています。また、インターンシップで広告代理店にて競合分析などを行っており、そこでの学びを生かし、現在は母が経営する会社で商材を撮影・編集し、SNSを運用しています。趣味は海外旅行とシュノーケリングです。

梅ヶ枝 桜さん(国際教養大学国際教養学部)

秋田県の地域発展に関心を持ち、秋田県の地域に根差した活動を行っています。特に力を入れているのは代表を務める「会う輪」という地域連携サークルです。農作業や古民家改修のお手伝いをはじめ、英語力を活かして地域の子供に英語を教えたり、イベントの企画・運営をしたりして多岐にわたる活動を行ってきました。個人の活動としては、地域の伝統文化継承事業に関わってきました。趣味は、山登りや音楽鑑賞、DIYです。

K.Aさん(名古屋大学法学部)

大学では特に法学系の科目を中心に履修し、将来は法律系とりわけ法曹になることを目指しています。「名古屋大学学生法律相談所」という大学公認サークルに所属し、定期的に一般の市民の方々の法律相談を受けることで、学習内容の定着のほか、実務に近い経験を多く積むことで、将来に活かすこともできるだろうと考えています。趣味は音楽で、主にギターを弾きます。歴は5年くらいで、アコースティックもエレキも弾きます。

河野 朋佳さん(国際基督教大学教養学部)

専攻は人類学です。人々の動物観や動物倫理に関する現状に焦点を当て、国内のペットの生体販売や殺処分問題にアプローチしています。「環境×食」にも関心があり、食品の環境貢献度を可視化するベンチャー企業のインターンに参加中です。活動内容として、SNS運営やブログ執筆に加え、大学キャンパスにCO2排出量の少ないクッキーを導入し、エコアクションを促進する企画を実施しました。趣味は漫画(特に昭和もの)です。

古賀 菜々子さん(同志社大学商学部)

マーケティングを専攻する一環で、身近にある疑問から消費者心理・行動について研究を進めています。 2024年10月には日本マーケティング学会で、「キャンペーン手法の違いによる消費者購買行動の変化」について、商学部の仲間4人で共同研究した成果を発表し、U24ベストポスター賞を受賞しました。大学の入学広報アンバサダーを務めたり、フォロワー1万人超えの同志社生向けSNSメディアの運営を行ったりと、探求心を持って様々なことに挑戦しています。アルバイトではデパート内のGODIVAで接客をしています。趣味はスポーツ観戦です。

S.Dさん(東北大学農学部)

私を私とするものは「芸術」です。幼少期から励んでいた歌やお芝居、絵画や写真、そして私の心を最も揺さぶる映画。自分の芸術で人の心を動かしたい、二年前にその気持ちに火がついてから、映画に関わる仕事に就くことを志し進んでいます。その過程として農学部から文学部への転学部を実現させ、哲学の学習に励んでいます。他にも、芸術を発信できる深みのある人間を目指して、長期インターンなど様々な挑戦をし続けています。

H.Tさん(東北大学経済学部)

私は現在、データサイエンスのゼミに所属し、統計・確率の理論や経済学での応用を勉強しています。RやPythonなどのソフトを用いて勉強をしており、将来的にはこの知識を活かしてデータ分析などで社会貢献できる仕事に就きたいと考えています。また、家庭・こどもの貧困問題にも深い関心を持っており、現在はその支援を行うNPOでアルバイトを通じて現場の理解を深めています。

M.Mさん(明治大学農学部)

大学では農業経済学を専攻し、「農業」「食料」「環境」に関する社会問題について学んでいます。所属している食ビジネス論ゼミでは、統計ソフトRやマーケティングに関する話題を扱っています。主に海外での活動に力をいれており、2023年の夏はベトナムにて1カ月間のインターンを行い、秋は内閣府主催の国際交流事業により、15日間韓国に派遣されました。2024年の夏は3カ月間カリフォルニア大学デービス校に留学しておりました。

宮原大知さん(東京理科大学創域理工学部)

小学生の頃に小惑星探査機「はやぶさ」のニュースを見て宇宙にあこがれを持ち、以来宇宙産業に携わることを目指して学業に勤しんでおります。大学入学後は理学系の勉強だけでは足りないと思い、鳥人間サークルに所属しました。2024年の7月には念願だった鳥人間コンテストに出場を果たし、かけがえのない経験をさせて頂きました。趣味はテニスや映画鑑賞などです。また、バイトでJRの駅員と忍者スクールの講師をしています。

 

インタビュー
[第2期]

大学内外で生命科学を研究、高校生の学び支援やインターンも
  • 話し手|答慶應義塾大学(学部は非掲載)2年 S.Aさん(匿名希望)
  • 聞き手|問学奨財団理事長 村中敏彦
研究所の外観

研究所の外観

  1. 免疫学をはじめとする生命科学に興味をもっているそうですね。それはどのような学問で、その学問に興味をもったきっかけは、どのようなことでしたか。
  2. 身近に食物アレルギーを持っている人がいました。小さい頃から、その様子を見ていて、どうしたら治るんだろうって純粋に思ったのがきっかけで、アレルギーに興味を持ちました。アレルギーのことを調べていくうちに、免疫学の面白さに惹かれ、さらに生命科学全般にも興味をもつようになりました。
  3. 大学、そして大学以外でも研究活動をしているそうですね。何を研究しているのですか。
  4. 免疫が好きなので、免疫の研究がしたいと思っていたのですが、せっかく研究するなら、システム生物学と掛け合わせた面白いことをしたいと思いました。システム生物学とは生命現象をシステムとしてとらえて、その動作原理などを理解する学問です。そこで、現在は理化学研究所などで、システム生物学と免疫学を掛け合わせた研究をしています。先生や研究員のご指導のもと、細胞や、マウスなどの動物を用いた実験の計画と実施、得られたデータの分析などを進めています。純粋に面白いだけでなく、応用につながる研究に意味があると思い、病気の治療につながるものを見いだせたらと思っています。
  5. 生命科学に関連した学会に参加しているのですか。
  6. その分野のプロフェッショナルな研究者の方々のお話を聞ける貴重な機会だと思っています。自身の研究について口頭発表・ポスター発表したこともあります。まだまだ分からないことだらけのため、自分の発表がない時でも、東京近郊で開催されていたら聞きに行こうと心がけています。
  7. 高校生向けの合宿セミナーの運営にかかわっているそうですね。どのようなものですか。
  8. 数学、物理、化学、生物、地学など、様々な科学に興味を持っている高校生に、もっと面白い科学を知ってもらう機会を提供するために、合宿セミナーを運営しています。40年以上前から開催されている歴史あるセミナーで、私自身も高校生の頃に参加し、大きな影響を受けました。
  9. インターン活動の内容、そして研究活動との関わりがあれば、教えてください。
  10. エンタメ系企業でのインターンでは、サステナビリティやクリエイティブに関わる活動をしています。エンタメが好きなので、生命科学とエンタメを掛け合わせたものを提供できないかなと日々考えております。直接的に研究に直結しないかもしれませんが、様々な人に生命科学の面白さや重要性を知っていただく機会を作るためにも、クリエイティブは欠かせないと思います。
  11. ありがとうございました。今後の学生生活がより充実したものとなるように期待しています。
英語・中国語を学び外国人と交流、米国留学も準備
  • 話し手|答神戸大学経営学部 2年 C.Yさん(匿名希望)
  • 聞き手|問学奨財団理事長 村中敏彦
C.Yさん

話し手である
神戸大学経営学部のC.Yさん

  1. 神戸大学、その経営学部について、よく知らないという方に向けて、大学や学部の特色について説明してくださいますか。
  2. 神戸大学は、関西の景勝地としても有名な六甲山の中腹に位置する総合大学です。経営学部は「旧三商大(一橋、大阪公立、神戸)」として長らく経営学・商学の研究に寄与してきました。1年生では、経営学・会計学・市場科学という基本を学び、2年生以降はファイナンス・マネジメントなど具体的な科目を学びます。私は3年生からファイナンスを専攻し、論文を完成させる予定です。
  3. 学びが大きい科目では、どのようなことが印象に残っていますか。
  4. KIBER(Kobe International Business Education and Research)プログラムという交換留学プログラムの一環で、2025年に1年間、米ワシントン大学に留学する予定です。2年生からファイナンスやアントレプレナーシップについての英語による授業も受講し、留学を準備しています。特に、ファイナンスの授業はイギリスの銀行で25年の実務経験をもつ教授から、理論と実践を統合させた大きな学びを得ています。
  5. 3カ国語を活かした仕事に関心があるそうですね。日本語以外は、どのように勉強していますか。
  6. 英語を学んでいる様子
    英語に関しては、主にオンライン英会話でスピーキング力の向上を図り、毎日30分間ネイティブの先生と日々のニュースについて議論しています。2024年夏までは参考書を用いた学習でIELTSを受験し、Overall7.5(TOEIC 換算で970~990点)を取得しました。中国語に関しては、インターナショナルスクールでの9年間の勉強を忘れない程度に、中国語字幕でドラマを見ています。2025年の春~夏に中国語検定準1級を取得すべく準備するつもりです。
  7. 神戸という街で、外国人とどのような場面で交流していますか。
  8. 神戸大学に来ている留学生をサポートするチューターのアルバイト活動を通した交流が多いです。地元の大型コンベンション施設で開催されるイベントのスタッフとして活動するなかで、様々な国の方と交流する機会も得ています。中華街や教会、モスクなど様々な文化が共存している神戸だからこそ多様なバックグラウンドを持つ人々と交流できます。
  9. バンド活動の写真を提供してくれました。PRしてください。
  10. 軽音サークルでメタルバンドをカバーしたライブの様子
    2つの軽音サークルに所属しながら、ミクスチャーロックのオリジナルバンドでも活動しています。月3回ほど出演するライブに向けて、週4回のスタジオ練習と日々の自主練習に励んでいます。メタルやパンクといった激しいジャンルの魅力を120%伝えられるような演奏を目指して頑張っています。
  11. ありがとうございました。今後の学生生活がより充実したものとなるように期待しています。
「科学の演奏家」を目指し、自主ゼミや科学研究に熱中
  • 話し手|答京都大学理学部 2年 林佳代子
  • 聞き手|問学奨財団理事長 村中敏彦
林佳代子さん

話し手である
京都大学理学部の林佳代子さん

  1. 京都大学理学部で学んでいますね。理学部をよく知らないという方に向けて、どのようなところか、説明してくださいますか。
  2. 京都大学理学部は、数学や化学、生物学など、自然科学全般を幅広く学べる所です。専攻が正式に決まるのは2回生が終わる時点ですが、私は生物学専攻を希望しています。必修科目が少なく、時間割の自由度が高いため、自分の責任で、自分の好きなように学べる点が特色です。
  3. 自主ゼミでは、そして研究では、どのような活動をしているのですか。
  4. 自主ゼミの様子。この回は概日リズムに関する卒業研究のデザインの検討を行った。
    研究の様子①:酵母に熱ストレスを与える実験を準備中(写真手前が本人)。
    研究の様子②:データを解析中。
    自主ゼミは週に1度、友人たちと実験デザインを勉強しています。初めの頃は『生命科学の実験デザイン』を教科書として、個体間のばらつきや、結論に影響を与える排除すべき因子などについて議論し、きちんと結論を導ける実験をデザインするための基礎を学びました。教科書を終えてからは、実際の論文をもとにそのデザインを精査したり、自分たちの気になる問いに対する実験を考えてみたりといった練習をしています。
    研究では、酵母をモデルとして、DNAの立体構造の面から活動のメカニズムについて調べています。気持ちの良い結果が出ないことも多いですが、ラボの方々とのディスカッションで新しい視点が開けた時などはとても嬉しいです。自分の頭で計画を立てたり考察したりできる部分を増やしていけるよう奮闘中です。
  5. 小論文や面接で挙げていた「科学の演奏家」は聞き慣れない言葉でした。どのような意味でしょうか。
  6. 「科学の演奏家」は、私が生物学者の岡田節人氏の本で出会った言葉です。作曲家が生み出す五線譜上の無機質な記号がみんなのための文化になるには、演奏家による創造行為が欠かせない、同じことが科学にも言えるという考えを表す言葉です。私は高校生の時に、先生や本といった「演奏家」に恵まれたことで生物学の魅力に引き込まれ、毎日がより楽しくなりました。将来は、そういったワクワクを社会に届けられる人になりたいです。生き物に対する感動を届けることは、人々の生活や心を豊かにし、平和な世の中をつくっていく一助になる力を持つと信じています。
  7. 高校生のためのサマースクールの運営にかかわっているそうですね。どのようなものですか。
  8. サマースクールの様子①:最終日に花道をつくって高校生の見送りをしている(写真左が本人)。写真提供:サマースクール実行委員会。
    サマースクールの様子②:参加した高校生や大学生スタッフから、最終日に寄せ書きをしてもらった、思い出のオリジナルTシャツ。
    石川県小松市で行われた、1週間の日英バイリンガルサマースクール運営に関わりました。プログラム前は、高校生の選考やセミナーの準備、Tシャツ等グッズの準備を主に行いました。プログラム期間中は、たくさん悩みながら他の運営大学生と一緒に目の前の高校生たちの思いに精一杯向き合う中で、自分自身に対する理解も深まりました。学部生の間は、勉強も課外活動も積極的に行うことで、自分が何を面白いと感じるのか、何を大切にしたいのかといったアンテナを磨く期間にしたいと思っています。
  9. ありがとうございました。今後の学生生活がより充実したものとなるように期待しています。
ゼミや広告代理店、母の会社で、実践的に経営を学ぶ
  • 話し手|答立教大学経営学部 3年 新井るみあ
  • 聞き手|問学奨財団理事長 村中敏彦
新井るみあさん

話し手である
立教大学経営学部の新井るみあさん

  1. 立教大学経営学部では、どのようなことを学んでいますか。ゼミの活動についても教えてください。
  2. 私は立教大学経営学部で、英語を使って経営について学んでいます。授業では、プレゼンテーションやビジネスプランの作成といった実践的なスキルの習得を重視しています。また、ゼミ活動ではメディアゼミに所属しており、動画制作やポッドキャストの配信、SNSのネットワーク効果とビジネスの関係性について学んでいます。
  3. 学びが大きかった科目では、どのようなことが印象に残っていますか。 eco検定に合格したのは、大学と何か関係があるのですか。
  4. eco検定合格証
    最も印象に残っているのは、サステナビリティについて学ぶ授業です。この授業では、企業の利益追求と持続可能性の間に存在する矛盾について学び、ビジネスを地球全体の広い視野で考える重要性を感じました。この授業を通じて自身の知識不足を痛感し、eco検定の受験を決意しました。合格自体が目標ではなく、持続可能な開発に向けた日本や世界の取り組みについて学ぶことに重点を置いています。
  5. インターンシップではどのような活動をしていますか。経営学と関わりがありますか。
  6. 広告代理店でインターンシップを経験しました。この会社では主にインフルエンサーマーケティングを行っており、メーカーから依頼された商品をどのように「バズらせる」かについて、日々マーケティングの戦略を練っていました。大学で学んだ消費者行動論やグループワークでのスキルは、実際のインターンで役立ち、学んだことを実践に活かすことができたと感じています。
  7. お母さまが経営する会社を支援しているそうですね。どのように支援しているのですか。
  8. 母は食品加工販売会社を運営しており、私はその支援としてSNS、特にInstagramの運用を担当しています。週に一回以上、ショート動画を撮影し、編集して投稿することで、商品の魅力をより多くの人に伝えることを心掛けています。
  9. 今は2024年8月からスウェーデンの大学に留学しているのですね。どのような成果を目指していますか。提供してくれた写真の交流会はどのようなものでしたか。
  10. 留学先の授業の様子
    留学先の交流会の様子
    ビジネスに関連したサステナビリティを学ぶために留学しました。さらに、学生団体に参加して自主的に学びを深めるつもりです。また、他の留学生は英語が非常に流暢であり、自分も英語力向上に努めています。写真は、寮の管理会社主催の、300人以上の学生が集まる大規模なオリエンテーションイベントです。我々留学生の歓迎会であり、同じ寮に住む留学生同士で交流し、親睦を深めることができました。
  11. ありがとうございました。今後の学生生活がより充実したものとなるように期待しています。
動物倫理や環境問題を学内外で深く学んで実践
  • 話し手|答国際基督教大学(ICU)教養学部 3年 河野朋佳
  • 聞き手|問学奨財団理事長 村中敏彦
河野朋佳さん

話し手である
国際基督教大学教養学部河野朋佳さん

  1. 国際基督教大学(ICU)は、独自性のある私立大学ですね。よく知らないという方に向けて、大学の特色について説明してくださいますか。
  2. ICUは、リベラルアーツ教育を基盤にしています。リベラルアーツとは、特定の専門に偏らず多様な学問を学び、幅広い知識と批判的思考力を養う教育スタイルです。教員1人あたり学生数が17人という少人数体制です。
  3. 英語による授業が多いのですか。英語について、どのような工夫をしていますか。
  4. 専任教員の3人に1人は外国籍であり、英語による授業も多いです。母語が日本語である1年生に必修の「リベラルアーツ英語プログラム(ELA)」では、「異文化コミュニケーション」や「生命倫理」といったテーマを扱い、文献を読み、議論し、小論文を作成します。自分の意見や疑問を英語でどう表現するか考えてから授業に臨むことにより、授業でのディスカッションが弾むと同時に、英語のアウトプット練習にもなります。
  5. 動物倫理に関する社会問題にアプローチしているそうですね。どのような活動をしているのですか。
  6. ELAのリサーチライティング(RW)クラスで、国内のペットの生体販売問題をテーマに論文を執筆し、その背景や深刻さを学びました。学外では、動物愛護法改正に向けたシンポジウムに参加。専門家から動物たちの現状や改正に向けた取り組みについて学ぶ貴重な機会でした。今後は保護施設を訪れるなど、現場での活動にも取り組みたいです。
  7. 学内エコアクション促進企画について4枚の写真を提供してくれました。この企画の背景や内容、実施にあたり工夫したことや成果について教えてください。
  8. 同大学の学内エコアクション促進企画(ICU Sustainable Cookie Project)のポスター
    上記の学内エコアクション促進企画に関する河野さんへのインタビュー記事(出所:クオンクロップ株式会社のInstagram投稿)
    同大学の学生団体「ICU Plant Based」と学内エコアクション促進企画とのコラボイベントの料理教室で調理したプラントベースのスコーン
    コラボイベントで調理したスコーンの、インターン先で行ったスコアリング結果。一般的なスコーンと比較して、本スコーンはGHG(温室効果ガス)排出量を約40%削減(出所:クオンクロップ株式会社)
    2023年から参加している環境系ベンチャー企業(クオンクロップ株式会社)でのインターンを通じ、食と環境問題のつながりを実感しました。そこで、教授や総務部など学内関係者と連携し、同期の学生とともに、「温室効果ガス排出量を約7割削減したクッキー」を学内で販売。講義でのプレゼンテーションやSNSを通じた情報の発信で、高価格に見合った価値を訴求しました。環境に関心が薄い人に伝わるように、ポスターではおいしさやかわいさをアピール。4カ月間の販売実績の748枚は、エアコン722時間分の温室効果ガス削減に相当します。購入理由のアンケート結果は、約6割が「環境にやさしい」ことでした。また、2024年5月には学生団体「ICU Plant Based」とコラボし、プラントベースのスコーン作りワークショップと「食と環境」のセミナーを開催しました。
  9. ありがとうございました。今後の学生生活がより充実したものとなるように期待しています。

 

インタビュー
[第1期]

全授業を英語で学び、地域連携サークルで多様な経験
  • 話し手|答国際教養大学国際教養学部 梅ヶ枝 桜
  • 聞き手|問学奨財団理事長 村中敏彦
梅ヶ枝 桜さん

話し手である
国際教養大学国際教養学部梅ヶ枝 桜さん

  1. 国際教養大学は、知る人ぞ知る、特色ある公立大学ですね。よく知らないという方に向けて、大学の特色について説明してくださいますか。
  2. 国際教養大学は文字通り、「国際的な教養」を身につけることを目指した学校です。すべての授業が英語で行われ、学生は社会学、経済学、心理学、環境科学など幅広い分野を学ぶことができます。交換留学制度があるので、留学生との関わる機会も多くあります。
  3. 大阪出身の梅ヶ枝さんが秋田の大学に進学しようと思ったきっかけは、どのようなことですか。
  4. 国際教養大学が秋田にあったからです。公立大学で唯一、英語で授業を行い、また、リベラルアーツを極めて重視しています。費用を比較的抑えることができ、世界を視野に入れた学びを得られる点が魅力的でした。元々自然が好きだったので、秋田県の自然に触れることも楽しみでした。
  5. 地域連携サークル「会う輪」の活動について、3枚の写真を提供してくれました。1枚ずつ、どのような場面なのか、また活動の楽しさについて説明してください。
  6. 1農作業の様子
    2秋田県を地盤とするJリーグのプロサッカークラブのホームゲーム会場で開催された、県内の複数の大学生が企画・実行した学園祭(ソユスタ学園祭)で、出店している様子
    3古民家を改修している作業の様子
    会う輪は、秋田の地域の方との交流を目的としたサークルです。1枚目の写真は、農作業のお手伝いとして、冬に向けた準備となる牧草集めをしたもの。2枚目は、ソユスタ学園祭にて、藁を使った、フィンランドの飾り「ヒンメリ」や地域の果樹園のリンゴジュースを販売したもの。3枚目は、古民家改修のお手伝いで、壁を作るための木を切ったときものです。県内の多くの地域の方々と談笑し、多様な経験を得られるのがとても楽しいです。
  7. 学業について伺います。すべての授業を英語で実施、受講しているそうですね。英語で学ぶ苦労、予習や復習を含めて取り組む際の工夫には、どのようなことがありますか。
  8. 事前知識のない分野の授業では、英語で専門用語を理解するだけでなく、概念なども英語で理解する必要があります。特に哲学の授業は苦労しています。日本語で調べて理解を深めたり、授業後に教授に質問したりしています。
  9. 学びが大きかった科目では、どのようなことが印象に残っていますか。
  10. Community Developmentの授業では、地域やコミュニティが抱える問題や取り組みを学びます。フィールドワークを通して、講義や書籍、ネット情報からではわからない問題や苦労を学べます。地域発展に取り組むには、地域のことを深く知ること、多くの経験を得ることが大事だということが学べました。
  11. ありがとうございました。今後の学生生活がより充実したものとなるように期待しています。
農業の実習、海外でのインターンや政府交流事業で活動
  • 話し手|答明治大学農学部 M.Mさん(匿名希望)
  • 聞き手|問学奨財団理事長 村中敏彦
明治大学農学部 M.Mさん

話し手である
明治大学農学部M.Mさん

  1. 明治大学農学部で学んでいますね。農学部をよく知らないという方に向けて、どのようなところか、説明してくださいますか。
  2. 農学部は、微生物から植動物に至るまで、人類に関わる生き物全般について取り扱う学部です。農学はもちろん、農芸化学、生命科学など幅広い分野の研究・教育が行われています。私はいわゆる農業経済学に分類される「食料環境政策学科」にて、食料問題や環境問題を中心とした、農業が抱える社会問題について学んでいます。
  3. 学びが大きかった科目では、どのようなことが印象に残っていますか。
  4. 「農場実習」という科目における、大学が保有する農場での農業体験が最も印象に残っています。畑での野菜の栽培はもちろん、水耕栽培や自分たちで収穫した作物を使用した加工実習等も行いました。里山実習では、落葉掃きで集まった落ち葉を利用した堆肥を見学し、持続可能なシステム導入の大切さを学びました。
  5. 農作業の写真を提供してくれました。これはどのような活動、場面ですか。
  6. 1農家さんのお手伝いの様子
    大学の「ファームステイ実習」という活動でスナップエンドウを収穫している場面です。山口県の農事組合法人にて、一週間ほど農作業を手伝いました。農家の方々と寝食を共にし、様々な対話を重ねたことで、農業・農村の実情について深く学べたと思います。
  7. ベトナムでのインターンシップに関するプレゼンテーションの写真を提供してくれました。これはどのような活動ですか。
  8. 2ベトナムでのインターンシップに関するプレゼンテーションの様子
    ベトナムの大学における一カ月間のインターンシップを終えた後に、その成果等をまとめて同国中部にある第三の都市ダナンでプレゼンテーションを行っている様子です。私はベトナムの食文化を、ベトナムの大学に留学してきた海外大学生に紹介するための資料作成や、留学生がベトナムで参加できるボランティア団体の情報収集等を担当しました。普段大学で学んでいる学問に関連した業務も多くありました。インターンシップ先の企業の上司とは、オンラインと対面を併用し、英語でコミュニケーションを取りました。
  9. 日本・韓国青年親善交流事業の代表青年としての活動の写真を提供してくれました。これはどのような活動ですか。
  10. 3内閣府主催の日本・韓国青年親善交流事業の代表青年としての活動
    文化紹介の一環として、日本の民謡を紹介している様子です。日本・韓国青年親善交流事業とは、両国の青年相互の理解と友好の促進を図ることを目的とした日韓両政府による共同事業です。15日間、日本代表青年として韓国に派遣され、ソウルや様々な地方を巡り、地球環境、文化、教育、社会福祉等の各種施設、先進企業を訪問しました。また、韓国代表青年との交流やメディアの日韓比較などに関するディスカッションも行いました。
  11. ありがとうございました。今後の学生生活がより充実したものとなるように期待しています。
宇宙産業従事を目指して鳥人間サークルや学業に精励
  • 話し手|答東京理科大学 創域理工学部 宮原 大知
  • 聞き手|問学奨財団理事長 村中敏彦
宮原 大知

話し手である
東京理科大学 創域理工学部宮原 大知さん

  1. 東京理科大学は、理工系の私立大学ですね。よく知らないという方に向けて、大学の特色について説明してくださいますか。
  2. 東京理科大学は1881 年に創立された歴史ある大学です。実力を備えた学生のみを卒業させるという実力主義をモットーとしています。夏目漱石の小説「坊つちやん」で、主人公が通っていた大学としても有名です。2015 年には日本の私立大学としては初めてノーベル賞受賞者を輩出しました。研究力に優れていると評価されています。
  3. 宇宙産業に携わることを目指して学業に取り組んでいるそうですね。宇宙に関心をもつきっかけは何でしたか。
  4. 宇宙に関心を持ったきっかけは小惑星探査機「はやぶさ」のニュースを目にした時です。プロジェクトに携わった方々の熱意をテレビ越しに感じ、宇宙という未知の世界に挑む仕事に憧れを持ちました。無限の可能性を秘めた宇宙に携わるうえで役立たない学業はありません。理工系を中心に幅広い科目に熱心に取り組んでいます。
  5. では、学業で印象に残っているのは、どのようなことですか。
  6. 学問がどのように社会に貢献しているのか知った時の感動です。例えば、微分積分です。高校では計算方法だけ理解するという方が多いでしょう。私は大学に入って、建築や電磁気、果ては経済学に至るまで、微分積分が様々な場面で必要になることを実感でき、それ以来、街中の建造物や日用品の見方が変わりました。
  7. 鳥人間サークルの活動について、多くの写真を提供してくれました。1枚ずつ、どのような写真なのか、説明してください。
  8. 1鳥人間サークルで製作している翼
    2胴体にプロペラを取り付けて、回転試験を行った場面
    3翼完成品の写真、駆動部分(ギヤボックス)
    3完成した機体を後ろから撮影
    3実際に組み立てた機体を走らせる滑走試験を行う瞬間
    1枚目は翼の写真です。2枚目は胴体にプロペラを取り付けて、回転試験を行ったときの写真です。3枚目はプロペラの回転とパイロットのペダルの回転を紐づけるギアボックスというパーツです。4枚目は完成した機体を後ろから撮った写真です。5枚目は実際に組み立てた機体を走らせる滑走試験を行う瞬間の写真です。滑走試験では部員たちで機体を押して全力で走ります。設計は自転車に乗って後ろから追いかけ指示を出します。5枚目の写真で自転車に乗っているのが私です。
  9. 宮原さんは鳥人間サークルでのような役割を担っているのですか。
  10. 設計という役職です。計画を立て、仲間たちに製作、組み立てなどの指示を出します。外部施設を利用する際の手続きや他団体との交流など外交面の仕事、人間関係面の配慮なども重要な仕事です。飛行機製作を通して、組織で最も重要なのは良好な人間関係であると学ぶことができました。人が自然と集まるような空間を作ることが組織を作る第一歩だと考えています。
  11. 鳥人間サークルで大きなニュースがあったそうですね。
  12. 鳥人間コンテスト2024に出場することが2024年3月に決定しました。7年ぶりの出場です。これほど間隔が空いたのは、コロナ禍による部員減少や技術継承の失敗があったためです。私が入部した当時、部員は2年生のみ、1年生は私だけでした。飛行機製作はもちろんですが、過去の運用方法を知るためにOB・OGの皆さんに協力をお願いしつつ、同時に部員や新入生がサークルに定着してくれるような取り組みなども必要で、とても苦労しました。それだけに、今回の出場決定はとてもうれしかったです。
  13. 学奨財団での交流は何か役立ちましたか。
  14. 自分1人で仕事をさばききれず、人事面がおろそかになっていた頃に、学奨財団の交流会に参加し、企業ではどのようなマネジメントをしているのかという質問を軸に、学奨財団の皆さんと会話しました。そこでは、部員の私に対する従順度と組織に対する影響力によって仕事の割り振り方を変える、名前だけでもいいから役職に就かせる、といった提案や助言をいただきました。これらの実践で、マネジメントの方針が明確になり、仕事を迷わず割り振れるようになり、心理的負担感が減りました。役職をつけた途端、急にサークルに来てくれるようになった人が何人もいました。学奨財団の最大の強みは就活や就職後に生かせる助言を得られることだと思いますが、私の等身大の悩みも親身に聞いていただけます。大学生のうちに対等に大人とコミュニケーションを取れる場は想像以上に貴重なものだなと実感しました。
  15. ありがとうございました。今後の学生生活がより充実したものとなるように期待しています。