学奨財団

2023年1月25日

News Release
報道関係者 各位

(⼀財)⼤学⽣奨学財団(学奨財団)

新機軸の給付型奨学⾦が1期⽣を2⽉に募集開始

“超”具体的な選考基準など⼤学⽣のニーズを反映

⼀般財団法⼈⼤学⽣奨学財団(以下、学奨財団、2022年10 ⽉設⽴)は2023年2⽉1⽇に、第1期の奨学⽣(給付型)の募集を開始する。国内最⼤級の奨学⾦サイト「ガクシー」(約1万6000件の奨学⾦情報を掲載。 https://gaxi.jp/ )の運営責任者である松原良輔⽒は、こう語る。「学奨財団の奨学⾦は、国内の給付型奨学⾦の中でも、選考基準の明⽰を筆頭に応募者のニーズに即したものになっており、⾮常に先進的な取り組みだと思います」。

学奨財団のWebサイトでの奨学⾦の応募画⾯(PC とスマホ)

学奨財団の特徴は以下の3点である。
① 特定企業に偏らない中⽴性
・財団の基⾦は、創設者(会社員の退職者)が個⼈の退職⾦などから拠出(第10期までの累計で3200万円を想定)。
・企業系列を超えて多様な企業が資⾦⽀援(第1期は伊藤忠商事など上場企業5社を含む6社)。
② 多様性や透明性を重視
・選考委員は現役の企業プロフェッショナル等8名で構成(男⼥各4名、⽂系理系各4名、職種は多様)。
・役員等の略歴、具体的な選考基準、前年の選考結果(この情報のみ第2期募集時以降)を開⽰。
③ 幅広い有識者が応援
・政府の審議会の委員など11名が応援。


また、学奨財団による奨学⾦の特徴は以下の5点である。特に②③④がユニークである。
① 返済不要
・年間10万円を10名に⼀括給付×3年間(初回は⼤学2年⽣の8⽉)。
② 他の奨学⾦と併⽤可、使途⾃由
・他の奨学⾦との併⽤状況や、奨学⾦の使途のチェックは無し。
③ 具体的な選考基準を公開
・明確な選考基準や配点(⼩論⽂の採点基準や⾯接選考の採点⽅法を含む)を財団サイトで事前に公開(添付資料1)。応募状況は随時、財団サイトに掲出。合格(採⽤)可能性を予想しやすい。
④ 多様な企業⼈との交流が可能
・有⼒・著名企業に勤める多様な企業⼈(選考委員や役員、資⾦援助した企業等)と懇親会などで交流し、学びの機会をもてる。
⑤ 学⽣(新2年⽣)が直接応募
・⼤学の推薦等は不要。所得や成績の証明書は合格者だけに提出義務あり。

こうした特徴を備えた奨学⾦が社会的ニーズに合致することは、リクルートによる2022 年9 ⽉の⼤規模アンケート調査でも裏付けられている(添付資料2)。学奨財団が設⽴前の2022年に実施した、約30⼈の⼤学⽣や教育関係者を対象としたヒアリング調査でも、「採点基準がこれほど具体的に明確に公開されるのは、ほかにない。選考⽅法の透明性が⾼いことを⾼く評価する」と、ヒアリングした⼤学⽣のほぼ全員がコメントしていた。

学奨財団理事⻑の村中敏彦は「優秀な奨学⽣の選び⽅に独⾃性をもたせることで、選ばれた若者が学奨財団の奨学⽣であることに誇りをもち、就職活動で志望企業にアピールできるような存在となることができれば嬉しい。
応援メッセージを寄せた有識者やサポーター企業の⽅々から、幅広く応援・⽀援されていることを励みに、⼤学⽣の皆さんの積極的な応募をお待ちしています」と期待を述べる。
なお、応援メッセージ(11⼈分)やサポーター企業のメッセージの全⽂は財団サイト上にあるが、当リリースの末尾に、4⼈分の⼀部コメントを抜粋する(添付資料3)

<<学奨財団の概要>>
・名称︓ ⼀般財団法⼈⼤学⽣奨学財団
・理事⻑︓ 村中敏彦(1963年2⽉⽣。2021年⽇経BPを退職。京都⼤学法学部卒)
・設⽴︓ 2022年10⽉
・事業⽬的︓ 経済⽀援を要する、将来有望な⼤学⽣に、返済不要の奨学⾦を給付することを通じて、社会に貢献する⼈材の育成に寄与する
・事務所︓ 〒107-0062 東京都港区南⻘⼭3-1-31 KD南⻘⼭ビル5F 株式会社エアークローゼット内
・役員等︓ 理事3名(うち理事⻑1 名)、評議員3 名、監事1 名、選考委員8 名、顧問4名は、社会貢献志向をもつ⾯々が無償で活動
・URL︓ https://gakusho.or.jp/
・第1期サポーター(資⾦⽀援企業)6社︓⽇本電気株式会社(NEC)、伊藤忠商事株式会社、サイオス株式会社、⽇鉄ソリューションズ株式会社、株式会社⼤塚商会、株式会社SORAMICHI(申込順)

<<問い合わせ先>>
学奨財団 理事⻑ 村中 敏彦
https://gakusho.or.jp/contact

(添付資料1)学奨財団の奨学⽣の選考基準の概要
応募時情報での選考は200点満点。⼤学1年⽣の取得単位数(40点)、複数の⼤学で⽐較可能なGPAと呼ぶ取得単位数の⼤学1年⽣における平均点(40点)、⼊学した⼤学・学部の偏差値(20点)、「ガクチカと社会」をテーマとした⼩論⽂(100点)の合計点の上位者20⼈が⾯接選考に進む。20⼈の⾯接対象者から10⼈を合格させる。複数の選考委員が⾯接し、⾯接の平均得点の上位者を合格とする。

例えば、⼤学1年⽣の取得単位数は、「10単位の場合は0 点、12単位は2 点、以下同様に2単位取得するごとに2点を加算。50 単位以上は40点」などと採点⽅法を明⽰する。⼩論⽂の採点では、「タイトルと⼩⾒出しの的確さ、魅⼒」(20点)「出題テーマの理解度、⽂章表現の分かりやすさ、⽂章構成の適切さ」(20点)などと配点を明⽰する。

(添付資料2)リクルート就職みらい研究所によるネット調査(2022年9⽉実施)結果
給付型奨学⾦を利⽤する際の重視項⽬として、「審査・選考基準が具体的でわかりやすい」(奨学⾦の特徴5点の③に対応)、「給付⾦の使⽤⽤途が⾃由」(同じく②に対応)、「他の奨学⾦制度との併⽤の可否」(同じく②に対応)の3項⽬は、重視する層の構成⽐が重視しない層より4割以上⾼く、ニーズは⾮常に⾼い。

⼀⽅、「選考委員が多様(男⼥、職種など)」と「選考委員の⽒名や所属が公表」(ともに財団の特徴3 点の②に対応)の2項⽬も、重視する層が重視しない層より2割前後⾼い。

図●給付型の奨学⾦制度を利⽤する際の重視度(回答数n=2396)※重視計の降順ソート
出所︓「⼤学⽣活や奨学⾦制度等に関する調査」(リクルート就職みらい研究所によるネット調査。2022 年9⽉実施。対象者は、⼤学4年⽣1293⼈、および直近3年以内に⼤学を卒業した社会⼈1103⼈の合計2396⼈)
https://shushokumirai.recruit.co.jp/category/study_report_article/

(添付資料3)学奨財団への主なメッセージ
早稲⽥⼤学⼤学院経営管理研究科の池上重輔教授︓ 「⼤学が関与する必要のないプロセスの簡便さと、多様な選考委員によって明確な基準で透明感を持って選考される点が⾮常にユニーク。学奨財団の奨学⾦が奨学⾦領域のブルーオーシャンを創造してゆくのではないかと期待しています」。

経済産業省、厚⽣労働省、⽂部科学省、内閣府、⾸相官邸などの審議会等で委員を歴任した、株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社⻑の⼩室淑恵⽒︓ 「学奨財団の志によって、未来への可能性あふれる⽅々がご⾃分を信じ、進める⼒になることを願っています」 。


岸⽥内閣の「新しい資本主義実現会議」有識者構成員等、多くの政府系委員会の委員・座⻑を務める、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役の渋澤健⽒︓ 「時代が必要としている新しい価値の創造に不可⽋な『⼈への投資』。学奨財団の創⽴は極めてタイムリーであり、かつ、その果たす役割が⼤きく期待されます」。


伊藤忠商事株式会社執⾏役員⼈事・総務部⻑の的場佳⼦⽒︓ 「学奨財団の理念に強く共感し、⻑く⽀援していきたいと考え、賛助を決めました」。

<参考>
2022年10⽉25⽇に東京都内で開催された「学奨財団設⽴記念懇親パーティ」の集合写真
財団の役員等や応援メッセージ提供者、サポーター企業の担当者など32 名が参加し、学奨財団の奨学⾦に応募する若者への期待や、財団として⽀援することの喜びを語り合った。以下の写真では途中退席しなかった29名が並んでいる。

以上